「どう関わればいいのかわからない。」
「仕事の話はできるけど、それ以上の関係が作れない。」
ベトナム人スタッフとの信頼関係は、特別なイベントや制度では作れません。
毎日の小さな関わり方の積み重ねが、全てです。
①「仲良くすること」と「信頼関係を作ること」は違う
📌 結論:信頼関係の土台は「仲の良さ」ではなく「見てくれている」という実感。毎日の小さな承認が積み重なって初めて信頼になる。
「もっと仲良くならなければ」と思って、食事に誘ったり、プライベートな話をしようとする経営者がいます。しかしベトナム人スタッフが求めているのは、そういうことではありません。
彼らが最も感じたいのは、「自分のことをちゃんと見てくれている」という実感です。
「『あなたのこういうところが凄いよね』と、日頃の行動を見て伝えると、目の色が変わります。事柄だけでなく、その人自身を見ているということが伝わるから。」
——私たちが現場で実践した方法
特別なことをしなくていいのです。毎日の仕事の中で「見ている」ことを伝え続けること——それが信頼関係の土台になります。
②毎日の関わり方で意識する3つの習慣
📌 結論:朝の一声・具体的な承認・意見を聞く場面——この3つを意識するだけで、スタッフとの関係が変わる。
習慣1:朝、名前を呼んで声をかける
シンプルですが、これが一番効きます。名前を呼ばれることで「個人として認識されている」という感覚が生まれます。「おはよう」だけでなく、「〇〇さん、おはよう」と名前をセットにするだけで印象が変わります。
習慣2:変化に気づいて声をかける
「先週より仕事が早くなったね」「最近、報告のタイミングが良くなっている」——小さな変化に気づいて声をかけることが、最も強い承認になります。
「スタッフの日頃の行動を観察して、それを言葉にして伝える。『見ていてくれている』という気持ちになると、自然とやる気が出てきます。」
——私たちが現場で実践した方法
習慣3:意見・アイデアを求める場面を作る
「どうすればもっとうまくいくと思う?」と聞くだけで、スタッフは「自分が必要とされている」と感じます。そしてその意見が採用された時、内発的なやる気が一気に高まります。
- 新しいスタッフが入った時——「どうサポートすればいいと思う?」
- 業務改善を考える時——「何か困っていることはある?」
- トラブルが起きた時——「あなたならどうする?」
③やる気を引き出す「承認」の伝え方
📌 結論:「よくやった」は承認ではない。「何を・なぜ」評価しているかを具体的に伝えることで、初めてやる気につながる。
承認の伝え方にも工夫が必要です。
日本式の「よくやった」「頑張ったね」は、ベトナム人スタッフにはほぼ伝わりません。
効果的な承認は、必ず「何が」「なぜ」良かったかをセットで伝えます。
- ❌「よくやった」「Good Job!」
- ✅「今日、納期を1日前倒しで仕上げてくれた。おかげで余裕を持って確認できた。ありがとう」
- ✅「さっきの報告、タイミングが良かった。早めに教えてくれたから、すぐ対応できた」
- ✅「新しいスタッフのフォロー、ありがとう。見ていたよ」
特に「見ていたよ」という一言は強力です。スタッフが誰かを助けた瞬間・丁寧に仕事をしていた瞬間——そういう場面を見逃さずに伝えることが、信頼関係を作る最も効果的な方法です。
まとめ:今日からできる習慣チェックリスト
📌 信頼関係は特別なことでは作れない。毎日の小さな関わりの積み重ねが、全てです。
- 名前を呼んで朝の一声をかけていますか?
- スタッフの小さな変化に気づいて声をかけていますか?
- 「何が良かったか」を具体的に伝えていますか?
- スタッフの意見・アイデアを求める場面を作っていますか?
- 「見ていたよ」と伝える場面を意識的に作っていますか?
次回は「報連相を機能させる仕組みの作り方——『言った・言わない』をなくす具体的な方法」をお届けします。
