「入社してすぐに問題が起きた。」
「最初はうまくいっていたのに、1ヶ月で雰囲気が変わった。」
ベトナム人スタッフの定着率は、入社後「最初の1週間」でほぼ決まります。
この時期に何を伝えるか、どう関わるかで、その後の関係が大きく変わります。
①なぜ最初の1週間が定着率を決めるのか
📌 結論:ベトナム人は入社直後に「この職場は安全か」を判断する。最初の印象が、その後の行動パターンを決める。
日本人スタッフの場合、入社後しばらくは「様子を見ながら慣れていく」期間があります。
しかしベトナム人スタッフは違います。
入社直後に「ここでは何をすれば評価されるか」「何をしてはいけないか」が明確かどうかを素早く判断します。
これが曖昧なまま時間が過ぎると、不安と不信感が積み重なり、早期離職につながります。
「最初にルールを言語化すれば、後のトラブルは8割防げる。ベトナム人は”空気”ではなく”条件”で動く。曖昧さは不信感につながります。」
——私たちが現場で学んだ教訓
「まず慣れてもらってから」と思っていると手遅れになります。
入社初日から明確に伝えることが、定着率を上げる最初の一手です。
②入社初日に必ず伝える3つのこと
📌 結論:評価基準・やってはいけないこと・チームとしての位置づけ。この3つを初日に伝えるだけで、その後の摩擦が大幅に減る。
1. 評価基準を明確に伝える
「何をすれば評価されるか」を具体的に伝えます。
抽象的な期待値ではなく、行動レベルで明示することが重要です。
- 納期を守ること
- 問題が起きたら早めに報告すること
- わからないことはその場で確認すること
2. やってはいけないことを明確に伝える
日本では「言わなくてもわかるはず」と思いがちですが、ベトナム人には明文化が必要です。
職場のルール・マナーを具体的に伝えてください。
- 無断欠勤・遅刻の扱い
- 報告・連絡のルール
- 他のスタッフへの接し方
3. チームの一員であることを伝える
「あなたはこのチームに必要な存在だ」ということを、最初にしっかり伝えます。
「入社初日に『ONE TEAM』というスローガンを伝えています。全員がきれいな円を作るために、あなたが必要だと伝える。それだけで、スタッフの表情が変わります。」
——私たちが現場で実践した方法
③既存スタッフとの関係づくりで意識すること
📌 結論:新しいスタッフが職場に馴染めるかどうかは、既存スタッフへの働きかけ次第。経営者・管理者が橋渡し役になる。
新しいスタッフが「この職場は居心地がいい」と感じるかどうかは、既存スタッフとの関係で決まります。
放置しておくと、自然に打ち解けるとは限りません。
経営者・管理者が意識的に橋渡し役になることが大切です。
- 初日に既存スタッフ全員に紹介する時間を作る
- 最初の1週間は意識的に声をかける機会を増やす
- 既存スタッフに「新しい人のフォローをお願い」と役割を与える
- 小さなコミュニケーションが生まれる場(食事・休憩など)を意識的に作る
特に効果的なのは、既存スタッフの誰かに「この人のサポート役」という役割を与えることです。
サポート役になったスタッフも、責任感とやりがいを感じます。
まとめ:入社初日チェックリスト
📌 最初の1週間に正しいスタートを切ることが、その後の定着率を大きく左右します。
- 評価基準を具体的に伝えましたか?
- やってはいけないことを明示しましたか?
- チームの一員であることを伝えましたか?
- 既存スタッフとの橋渡しをしましたか?
- 最初の1週間、意識的に声をかけましたか?
次回は「仕事の教え方——『言ったのにやっていない』をなくす指示の出し方」をお届けします。
