「正直、もうベトナム人を雇うのはやめようかと思っている。」
そう口にする経営者に、私たちは何人も会ってきました。気持ちはよくわかります。指示は通らない、突然辞める、褒めても叱っても響かない——消耗しきった末の言葉です。
でも少しだけ、立ち止まって考えてみてください。本当に「使えない」のでしょうか。
①「使えない」のではなく「使い方を知らない」だけ
📌 結論:ベトナム人スタッフの問題ではなく、マネジメントの「前提」が間違っているだけ。前提を変えれば、同じスタッフが別人のように動き始める。
この連載で繰り返しお伝えしてきたことがあります。
- 「はい」は理解の証拠ではない(第2回)
- 突然辞めるのではなく、突然言うだけ(第3回)
- 「よくやった」は褒め言葉として機能しない(第4回)
これらは全て、日本式のマネジメントをそのまま当てはめているから起きる問題です。スタッフの能力や誠実さの問題ではありません。
「『使えない』と思っていたスタッフが、関わり方を変えただけで、現場のリーダーになった。そういう経験を何度もしてきました。」
——私たちが現場で学んだ教訓
②うまくいっている経営者との違いは「前提」だけ
📌 結論:うまくいっている経営者は特別なスキルを持っているわけではない。ただ「前提」が違うだけ。
ベトナム人マネジメントがうまくいっている経営者と、そうでない経営者。この差はどこから来るのでしょうか。
能力の差ではありません。経験の差でもありません。たった1つの「前提」の違いです。
- ❌ 「ベトナム人はできない」「日本人と同じように動くはず」
- ✅ 「やり方が違うだけ。正しく伝えれば動く」
この前提を持てるかどうかが、全ての分岐点です。
「ベトナム人は、正しく理解されたとき、ものすごい力を発揮します。私たちはその現場を、何度も見てきました。」
——私たちが現場で実践した経験から
③今日から変えられる1つのこと
📌 結論:全てを一度に変えようとしなくていい。まず1つだけ変える。それだけで現場は動き始める。
この連載を読んで「やることが多すぎる」と感じた方もいるかもしれません。でも全部を一度に変える必要はありません。
まず1つだけ選んでください。
- 「わかった?」を「じゃあやってみて」に変える
- 褒める時に「何を評価しているか」を具体的に伝える
- 口数が減ったスタッフに「最近どう?」と1対1で声をかける
- 次に叱る時は必ず個別・1対1で行う
たった1つの変化が、スタッフとの関係を変えます。関係が変わると、組織が変わります。
まとめ:この連載で伝えてきたこと
📌 「使えない」と思ったら、まず自分のマネジメントの「前提」を疑ってみてください。
第1回:マネジメントの「前提」が間違っているだけ
第2回:「はい」は理解の証拠ではない
第3回:突然辞めるのではなく、突然言うだけ
第4回:褒め方・叱り方を変えれば、スタッフが変わる
第5回:前提を変えれば、同じスタッフが別人のように動き始める
「頭ではわかった。でも自分の現場に当てはめるとどうすればいい?」——そう感じた方は、一度話してみませんか。あなたの現場の状況を聞いた上で、具体的に一緒に考えます。
